
愛するわが子
捜しても、捜しても、見つからない
「見つけ出してあげて、抱きしめてあげたいだけ。
抱きしめて、ごめんねって謝りたいだけ––––」
写真集「One last hug 命を捜す」
願いはただひとつ、もう一度抱きしめたい–−
大川小にいた息子、南相馬で流された息子、帰還困難区域に眠る娘
今もなお、わが子を捜し続ける父親たち
東日本大震災による津波は、多くの人々を見当もつかない場所へ流し去った。発生から8年を経た現在、行方不明者は2532名を数える。もはや生存は絶望的だが、それでも捜すことをやめない人々がいる。彼らはなぜ捜し続けるのか、捜し続けられるのか–−
自治体の不誠実な態度や、原発事故の影響による捜索の大幅な遅れ。さまざまな問題が浮き彫りになる一方で、命とは何か、人はなぜ生きるかという根源的な問いを投げかける
宮城県石巻市、福島県南相馬市、福島県大熊町の3家族の足跡を追った“命”を巡る物語


写真集「One last hug 命を捜す」
著者:岩波友紀
デザイナー:中島雄太
出版社:青幻舎
判型:B5
総頁:192頁
製本:上製
定価:5,500円(税込)
ISBN978-4-86152-752-4 C0072